YOKOHAMA D-STEP

YOKOHAMA D-STEP

REPORT

2023.03.30

【開催報告】令和4(2022)年度 YOKOHAMA D-STEPシンポジウム

令和5年3月22日(水)に、横浜市立大学みなとみらいサテライトキャンパスを拠点にオンライン形式で「データサイエンティスト育成のこれまでとこれから」をテーマにシンポジウムを開催しました。

本シンポジウムは、平成30年度文部科学省採択事業「超スマート社会の実現に向けたデータサイエンティスト育成事業」(YOKOHAMA D-STEP)の取組の一環として、本事業の活動を広く社会に周知することを目的に開催し、当日は90名以上の方にご参加いただきました。

開催に先立ち、土屋 隆裕教授(横浜市立大学大学院データサイエンス研究科 研究科長・YOKOHAMA D-STEP事業責任者)から、D-STEPのこれまでの取組み、連携校における取り組みや受講生からの声、これからのデータサイエンティスト育成等の5つのテーマで講演を行うとの開会の挨拶がありました。

講演1

1つ目の講演では、坂巻 顕太郎特任准教授から、「YOKOHAMA D-STEPにおけるこれまでの取組み」について発表がありました。

この講演では、国の進める数理・データサイエンス・AI教育の目標における本事業の位置づけ、特に大学院修士レベルに求められる知識・技能を持った人材育成を目指し、課題発見から課題解決に向けた提案までの一連のプロセスを、座学と実習(Project-Based Learning(以下「PBL」という)により学び、産学官が連携し実際の社会課題に沿った内容を進めることで、社会人でも現場に即応できるプログラムを実施してきたと報告がありました。

土屋先生
土屋 隆裕教授
坂巻先生
坂巻 顕太郎特任准教授

講演2

2つ目の講演では、乾 孝治教授(明治大学 総合数理学部 現象数理学科/副学長)、瀬尾 隆教授(東京理科大学 理学部第一部 応用数学科)から、「連携校におけるデータサイエンスの取組み・D-STEPの波及効果」について発表がありました。

乾 孝治教授から、明治大学では、数理データサイエンス人工知能リテラシーレベル・応用基礎レベルプログラムを設置し、数理・データサイエンス・AIに関する基礎的な能力の向上および実践的に活用できる人材育成を展開していると説明がありました。また、大学院科目として、現象数理・ライフサイエンス融合教育プログラムを展開しており、これはYOKOHAMA D-STEPに端を発したデータサイエンス教育が学内で認められた結果であると説明がありました。

瀬尾 隆教授から、東京理科大学では、データサイエンス教育プログラム基礎・専門プログラムを設置し、学部横断型でデータサイエンスに係る知識・技術を修得できる人材育成を展開していると説明がありました。また、東京理科大学のD-STEP受講生からの声として、PBL講義や他大学の講義の履修、講義録画の振り返りができて勉強になったとのコメントが紹介されました。

乾先生
乾 孝治教授(明治大学)
瀬尾先生
瀬尾 隆教授(東京理科大学)

講演3

3つ目の講演では、家舗 弘志さん(令和元年度受講生)、関 恵佑さん(令和4年度受講生)から、「YOKOHAMA D-STEPでの学び」について発表がありました。主に、それぞれ自身が体験したPBLについて、経験を交えてお話いただき、D-STEPの学びの特長及びD-STEPを受講して培われた学びについて、発表がありました。

家舗さんからは、自分と専門性が違う分野の受講生と交流できることの利点、課題解決方法の認識の相違による学びについて発表がありました。

関さんからは、データに関する事前に行うインタビューの重要性、チームでコミュニケーションをとりながら取組むことの必要性について発表がありました。

家舗さん
家舗 弘志さん(令和元年度受講生)
関さん
関 恵佑さん(令和4年度受講生)

講演4

4つ目の講演では、正木 亮様(横浜市政策局政策課 係長)から「YOKOHAMA D-STEPでの学び」について発表がありました。

横浜市のデータ活用推進計画や本学とのデータ活用に関する包括連携協定について説明がありました。また、D-STEPのデータエキスパート育成セミナーは、4年間で300名以上の職員が受講し、職員のデータ分析スキルの向上や、今後の学習意欲へのきっかけとなったと報告がありました。

正木様
正木 亮様(横浜市政策局政策課)

講演5

5つ目の講演では、土屋 隆裕教授から「横浜市立大学における今後のデータサイエンティスト育成事業」について発表がありました。

今年度でD-STEP事業が終了し、来年度から実施する「DSリカレントプログラム」の内容について説明がありました。

最後に、相原 道子(横浜市立大学 学長)から、これまで本事業にご協力いただいた皆様に心より感謝を述べ、閉会しました。

相原学長
相原 道子 学長

今回のシンポジウムにも、全国の大学関係者、企業の皆様をはじめとして、幅広く多くの方々にご参加いただきましたことを感謝いたします。今後も多様な分野で活躍するデータサイエンティスト育成に取り組んでまいります。

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